
●花粉症・アレルギー性鼻炎について
花粉症は鼻や目、のどの粘膜に花粉がついて、
くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目やのどのかゆみ等が起きるアレルギー反応です。
最も有名なスギ花粉は毎年2月初旬から4月下旬くらいまで症状があります。
花粉症はその他にもたくさんあります。
例えばヒノキ、ハンノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなどがあげられます。
花粉症は花粉が空中を舞う前から予防薬を飲むと軽くすむと言われて
います。
スギ花粉でいえば1月末より内服薬を開始するのが良いでしょう。
治療ですが、
まず自分は何のアレルギーがあるのかを調べることが肝要です。
血液検査によって簡単に調べる
ことができます。
現在、保険では13項目まで一度に調べることが可能です。
《アレルギー性鼻炎の対策と治療》
●花粉症の治療ステロイド使用について
ステロイド薬は喘息と同じく花粉症にも有効です。
その作用は抗炎症作用にあります。
ステロイド薬は大きく分けて、外用薬(点鼻薬)、
内服薬、注射薬に分けられます。
外用薬すなわち
点鼻薬の特徴は局所効果が強く、
吸収されにくく、
吸収されてもすぐ分解されるため全身的な副作用
は少なくて効果は確実とされています。
ステロイド内服薬は局所ステロイド薬では制御できない症例に対して
短期間内服を行います。
漫然と長期間の使用は避けるべきです。
最近、マスコミ報道やインターネットなどを通じて「症状が急速に改善する」
「一回の注射で花粉症シーズンを乗りきれる」との情報を得て、ステロイド筋肉注射療法を希望する患者様が、ここ数年、私の病院にも数名来院されますが、お断りしています。
ステロイド筋肉注射療法は、花粉症の第一選択薬として決して行うものではありません。
『鼻アレルギー診療ガイドライン』においても、ステロイド薬は通常、
点鼻薬を使用し重症例には短期に経口的に投与するとされ、
筋注療法は望ましくないとされています。
ステロイド筋注療法は、臀部(おしり)に除放性ステロイド薬を注射する方法ですが、
高用量であり、全身的な副作用も強いものであります。
月経異常や満月様顔貌、大腿骨頭壊死、副腎皮質機能低下、
皮膚変色、陥凹をもたらすうえ、HIV(エイズ)、ATI(成人T細胞白血病)
などのウイルスの活性化のおそれもあり、好ましくないとされています。
副作用を考慮し、安易な筋注療法は考えものです。
面倒がらずアレルギーを専門とする医師や耳鼻咽喉科専門医にご相談下さい。
●いびきと睡眠時無呼吸について
睡眠中に呼吸が止まったり、ひどいいびきをかく人は鼻やのどの上気道が狭窄している可能性があります。睡眠時無呼吸は、夜間睡眠中に起こるので患者本人は全く気づいていないことがあり、周りの人(ベットパートナー)が早期に気づいてあげることが大切です。
日中の症状としては熟睡感がなく、起床時に頭痛や頭重感があり、
昼間の眠気、居眠り(特に大事な話をしているとき)、
易疲労感、
運転中の眠気が問題となります。
既往歴に高血圧や不整脈などの心疾患、糖尿病や
甲状腺機能低下などの
内分泌疾患の異常がある人が多いのもこの疾患の特徴です。
原因としては成人の場合、加齢による筋肉の緊張の低下による
上気道の狭窄や肥満が考えられ
ています。
治療はダイエットやアルコールの摂取を控えたり、
睡眠時の体位を工夫することが家庭でできることですが、
内科的には無呼吸時に酸素を送り込む治療が行われています。
当院ではいびきや睡眠時無呼吸の有無や程度を検査する器機があります。
鼻やのどに明らかに上気道の狭窄を認めいびきや
無呼吸の原因と考えられる方には手術治療を
行っております。
また、内科的に無呼吸時に酸素を送り込む治療(n-CPAP)も
当院で取り扱いしています。
心当たりの方は一度専門医の診察を受けることをお勧めします。
●いびきの日帰り手術について
世の中、いびきでお悩みの方は多いと思われます。
旅行に行きたいけれども気になるので行けない、
結婚を控えているけど、いびきだけは心配で眠れない、当直の多い方では同僚がうるさくて眠れない、家族からは先に寝ないでくれ、など
本当に笑えないような話があります。
いびきは本人にはわからないものですが、周りにとってはりっぱな環境騒音です。
また体の異変を知らせる危険信号の可能性もあります。
いびきは上気道(鼻から喉頭まで)の狭窄に
よって起こります。
従って、いびきといっても、その人その人で狭窄している部位が異なりますので治療法も異なります。どの部位がいびきの原因として考えられるかを耳鼻咽喉科できちんと診察する必要があります。
ちなみに鼻に貼るスプリントは口呼吸がいびきの原因となりますので、
鼻呼吸を楽にするものです。
したがって、鼻が原因の場合にはある程度有効です。
いびきの原因として最も多いのが軟口蓋(上あごの奥のやわらかい部位)
と口蓋垂(のどちんこ)による振動によって生じるものです。
簡単な診察法としては口を軽く開けたとき、のどちんこが舌にくっつくような所見がある場合は要注意
といえます。
このような場合、
単純ないびきのみなのか、
無呼吸を伴ういびきなのかをきっちり検査してもらっています。
単純ないびきであれば日帰り手術
(24時間以内)が可能です。
●突発性難聴の治療について
原因が不明で、ある日突然耳が聞こえなくなる病気です。
めまいを伴う場合もあります。
明らかに原因がわかっている、例えばロックコンサートなどによる
音響外傷などは突発難聴といい、
分けて取り扱います。
通常、片耳で繰り返すことはありません。
耳にできる腫瘍(聴神経腫瘍)を除外する必要がありますのでMRI検査を行います。
発症から2週間以内が勝負ですので「おかしいな」と思ったら、
早期に耳鼻咽喉科専門医にご相談下さい。
治療はまず安静、そしてなるべくストレスを
避ける事が大事です。
薬剤としては循環改善薬、血管拡張薬、ビタミン薬、ステロイドホルモン
などを使用します。
また、高気圧酸素療法や星状神経節ブロックなどが行われます。